はじめに、トラックのホロに使うためのドンゴロスシートを用意しました。生地屋で買ったドンゴロスと比較すると分厚く目の粗い生地でした。布屋では、100号サイズの布を用意するには幅が足りないから。。そんな理由です。届いた布はまさに「ドンゴロス」という言葉そのものでした。手強い生地に負けないように自分の世界を作っていこうという気持ちが芽生えました。社会の中で時に見失いそうになる自分をなんとか表現の中で自分を見失わないようにしたいという気持ちがあったからかもしれません。偶然続けてきたドンゴロス生地や、パスタというモチーフ。偶然を受け入れることにしました。偶然は自分を形づけていくものかもしれません。そこに作中での旅や、実生活=旅を重ねながら広げた世界です。